第三勢力の襲来!中東のドライツーリングギア

ドライツーリングの二大強国であるロシア、韓国に続き、ついに伏兵イランからもドライツーリングギアが日本にやってきた。

イラン製ギアメーカー「ICT」とは


近年、日本のコンペティションで急激に使用率を上げているドライツーリングギアと言えば、ロシアの二大ブランドであるKrukonogi(クルコノギ)とIR(アイスロック)、その対抗馬としてアジアを席巻する韓国のOcta(オクタ)が有名どころだ。
日本のトップ選手も御用達のアイテムで実力的には疑いの余地はないが、やや高額なところがネックとなる。

一方、コアなドライツーリング愛好家の間で話題になっているのが、イランが誇るドライツーリングギアシリーズであるICT(International Climb Technology)だ。
詳細な価格は現在非公開情報となっているが、ロシアンギアの半額程度というコストパフォーマンスが最大のストロングポイントとなっている。

ところでICTのブランド名だが、元々は頭文字の「I」が「Iran」を意味していたが、昨今の国際情勢におけるビジネス都合で改名されたようだ。
ギアに刻印されているドメイン名は「Iran…」となっているが、WEBメディアでは基本的に「International…」と表記されている。
アイスクライミングワールドカップ2019シーズンのアメリカ・デンバー戦において、優勝候補でもあるイラン代表のサフダリアン選手が出場できなかったことなども記憶に新しいところだが、イランを取り巻く国際情勢は非常に厳しい状況にある。

そんな中、イラン人であるMehdi shahi氏が立ち上げたブランドがICTである。
数多の苦労を乗り越え、ようやく世界に展開されはじめ、そしてこの度日本にも渡ってきたというわけだ。

それでは、次は気になるギアを見ていこう。

ロシア製によく似たアイスアックス


ICTが展開するアイスアックスは複数あり、コンペティションを意識した形状のものが多いが、今回取材できたのがシーホース(sea horse)だ。

シャフトは水色だが、カラーバリエーションは複数色あるようだ。サイズはコンペティションのレギュレーションにおけるフルサイズだと思われる。持ったところ非常に軽量で、krukonogi製品と比較しても断然軽い。その分、強度には不安はあり、このあたりはいずれ使用者からのレビューが欲しいところだ。

オシャレで鬼畜なホールド


展開しているホールドはどれもミニサイズでオシャレな形状をしている点が特徴的だ。基本的にガバホールドはなく、恐ろしくかかりが悪そうなものが多い。

続きはビギナーズキャンプin昭島で

2019年8月31日(土)、2019年9月1日(日)に昭島モリパークアウトドアヴィレッジ内にあるドライツーリングウォールで開催されるイベント「ビギナーズキャンプin昭島」にて、このイラン製ホールドで構成されたルートが登場する。
また、イランギアに詳しいドライツーリング愛好家より、ギア紹介もあるとのことだ。

イラン製ホールドが気になる方は、早めに申し込みを。
残り枠わずか!詳しくは以下を参照

【練習会のお知らせ】第3回ビギナーズキャンプin昭島〜ドライツーリング練習会〜