ドライツーリングでは、効率よくムーブを繰り出すためにアックスの持ち方を頻繁に替えますが、基本的な持ち方は単純なものです。
ノミックやXドリーム等の一般的なハンドルタイプのアックスには、持ち手が上下2段に付いており、これを使い分けます。
ロング持ち
アックスの下部分のグリップを持つことです。アイスクライミングでも基本的に同じ箇所を持つため、普通の持ち方とも言えます。
親指を強く握ると早くパンプしてしまうため、握り込みは軽めにすることがコツです。
より遠くのホールドを取りたいときはロングで持ちます。逆に引きつける際は、距離が伸びません。
ショート持ち
アックスの上部分のグリップを持つことです。ショート持ちすると引きつける際に身体を上げやすくなるため、ロングからの持ち替えはもちろん、届く範囲であれば積極的にショート持ちでホールドを取りにいくことも有効です。
あまり上部分を持ちすぎてしまうと、ピックがホールドから外れやすくなるため危険です。基本的にはシャフトの高い位置は持たないようにすることが望ましいです。また、氷や木材に深く刺さっているピックを引き抜きたい場合はあえてシャフトの高い位置を持つことが有効です。
ルート全体を通して、できるだけアックスを持ち替える回数を減らすことで登攀の効率が上がります。そのため、ショートで取りに行くポイントを見極め、距離が遠いホールドでは数手前から手順を調整する工夫が必要になります。
両手持ち
アックスが1本分しか刺さらないホールドから身体を引き上げたいときに有効な持ち方。また、次に出す手を調整するときにも積極的に用います。
両手持ちする際、余ったアックスは肩にかけるか、口にくわえます。コンペではアックスを落下させると基本的に失格となりますので気をつけましょう。
指2本持ち
ロング持ちで届かない遠いホールドを取りにいく場合の奥の手として、指2本持ちという選択肢があります。わずかながら距離が伸びますが、身体を引き上げる際に指に負担がきます。
逆手持ち
アックスを持つ手の向きを逆にすることで、ホールドを保持しやすいシーンが多々あります。横向きにピックをかけるホールドやサイドがけのホールドを取る際は順手よりも逆手の方が安定することが多く、アンダーにおいてはほとんどの場合、逆手持ちになります。
順手と同じように距離に応じて、ロングとショートを使い分けることが重要です。