ドライツーリング用アックスのカスタムに関するノウハウとして、今回はシャフトに「隙間ふさぎテープ」を貼る方法を紹介する。
主にコンペティションでは、最適なムーブを繰り出すためにアックスのシャフトを咥えるアクションがどうしても多くなる。その際に歯や顎への負担を少しでも軽減できるよう、カスタムの一案として参考にしていただけたら幸いだ。
用意するもの
- 養生テープ(マスキングテープ)
- 隙間ふさぎテープ
- テニスラケット用グリップテープ
- テーピングテープ(今回はキネシオテープ)
方法と手順
養生テープを巻く
まずは養生テープ(今回はマスキングテープ)をシャフトに巻いていく。粘着性の強いテープを直接貼り付けてしまうと、後々剥がしづらく、接着剤の跡が残ってしまうことが多い。粘着性の弱い養生テープを下地に巻いておくことをお勧めする。
隙間ふさぎテープを貼る
次に今回のメインである「隙間ふさぎテープ」を貼っていく。本来は窓や戸の隙間を埋めるためのスポンジ状の素材であるが、適度な弾力性があり、アックスを咥える部分に巻くことでクッションの役割を果たす。もちろん小指に負担がかかるグリップレストにも効果的だ。貼る箇所に合わせて、適度なサイズにカットして使用する。
さらに上からグリップテープを貼り付ける
ここからはお馴染みのテニスラケット用グリップテープを上から重ねて貼り付ける。アックス1本に対して、3〜4巻を使用する。羊皮などの天然皮革のゴルフグローブとウェットタイプのグリップテープの相性が良いとされ、コンペティターに好まれる組み合わせだ。
咥える部分にテーピング
最後にシャフトの咥える部分にテーピングを貼る。口が触れるこの部分は衛生面を保つために頻繁に交換することが望ましい。布製でよく伸びるキネシオテープは扱いやすい。
グリップテープの交換時期は?
使う頻度にもよるが、グリップの表面が傷みが目立ち始めたらテープ交換のタイミングである。品質の高いグリップテープの場合は、頻繁に交換するにはコストがかかるが、テープが傷んだ状態ではグリップ性能が損なわれるため、消耗品と割り切って、交換するのが望ましい。