2019年1月12・13日、韓国のチョンソンでアイスクライミングワールドカップの初戦が行われました。
内容はリード種目の予選及びセミファイナルが12日に、スピード種目の予選からファイナルまでとリード種目のファイナルが13日に開催されました。
youtubeのUIAAチャンネルからセミファイナル及びファイナルの模様を見ることができます。
隣国とあって日本人選手は一番参加しやすい会場だったと思います。
男子4名、女子2名の計6名がこの舞台に挑戦しました。
リード種目ファイナルの様子
リード種目セミファイナルの様子
スピード種目セミファイナル~ファイナルの様子
予選
リード種目男子では門田ギハード選手、中島正人選手が予選を通過。
「昭島ドライツーリングコンペ」で優勝の橋本翼選手や伊藤権次選手は残念ながら予選通過ならず。
女子では橋本久美子選手がコンマ数ポイントの差で惜しくもセミファイナルへの切符を逃す結果となりました。
竹内春子選手も予選通過ならずでしたが、今シーズン全戦に参加する予定ですので今後に期待が高まります。
波乱のセミファイナル
セミファイナルは波乱が起きたのが印象的でした。
予選上位通過で優勝候補の選手が2人も開始わずか数手でフォール。
あえなくセミファイナル敗退となりました。
その中には昨年来日し、日本のドライツーリング愛好家に熱血指導をしてくれたKwon Younghye選手もいました。
今大会の活躍を期待していただけに、非常に残念でした。
次の中国大会での活躍に期待です。
躍進した選手
波乱の一方で、躍進した選手もいました。
日本の門田選手が堂々の9位。
しかし、こちらも僅かコンマ数ポイントの差でファイナルへ行くことが出来ず、本人は相当悔やまれたと思います。
それから、2017年に行われた「第2回岩根カップ」で優勝したLindlau Kevin選手が7位でセミファイナル通過。
アメリカチームの出世頭となりました。
リード種目 男女ともにロシアに軍配
表彰台にからむトップ3の結果は下記の通りとなりました。
リード種目 男子
順位 | 選手名 | 国 |
---|---|---|
1位 | Kuzovlev Nikolai | RUS |
2位 | Park Heeyong | KOR |
3位 | Lee Younggeon | KOR |
リード種目 女子
順位 | 選手名 | 国 |
---|---|---|
1位 | Tolokonina Maria | RUS |
2位 | Shin Woonseon | KOR |
3位 | Song Han Na Rai | KOR |
男女ともにトップはロシア選手が勝ち取る結果となりました。
やはりロシアと韓国は選手層も厚く強いです。
強豪揃いの韓国大会で上位に食い込むのは相当な努力が必要となるでしょう。
スピード種目 圧巻のロシア勢
スピード種目は男子・女子ともにロシア選手が表彰台独占となり、圧倒的な強さを見せました。
Tolokonina Maria選手はリード種目に続き2種目制覇となりました。
Kuzovlev Nikolai選手もリード種目で2位につけており、総合的な強さが伺えます。
そんな中、惜しくも4位につけた韓国のYang Myungwook選手やセミファイナルに勝ち進んだモンゴル人選手の健闘があり、今後の勢力図が塗り替わるのか注目です。
トップ3の結果は以下。
スピード種目 男子
順位 | 選手名 | 国 |
---|---|---|
1位 | Anton Nemov | RUS |
2位 | Kuzovlev Nikolai | RUS |
3位 | Vladislav Iurlov | RUS |
スピード種目 女子
順位 | 選手名 | 国 |
---|---|---|
1位 | Tolokonina Maria | RUS |
2位 | Ekaterina Koshcheeva | RUS |
3位 | Maryam Filippova | RUS |