激戦!昭島ドライツーリングコンペ 2nd Stage!【コンペレポート】

2018年10月21日(日)、昭島モリパークアウトドアヴィレッジでドライツーリングコンペの第2弾となる、Krukonogi × Montura Cup(クルコノギ・モンチュラカップ)が開催されました。

メインルートセッターは前回と同じ中島正人氏。第1回大会のときは、参加者の度肝を抜いた15mのチェーンルートがあり、今回も何か仕掛けてくると予想していた参加者も多かったはず。
果たして、どんな課題が登場したのか。レポートします。

ルール

フラッシュ方式の予選3ルートを順番にトライ。
トップロープでルートA・Bがクライミングシューズ、ルートCがフルートブーツで登るルート。
時間制限は各ルート6分。一手目で落ちた場合は再登が可能。アックス落下は失格。
ルートCはコンパネと木枠のみ蹴り込み可。木枠は手づかみ禁止。単管は足がかかる程度は許容。
ホールド保持の到達高度に応じてポイント加算。3ルートの合計ポイントで順位付け。

男子は上位5位まで、女子は上位3位まで決勝進出。

決勝はオンサイト方式。リードでトライ。制限時間は6分。
クライミングシューズで登るルートとなります。

ルート

※満足度は参加者のアンケートで集計しています。

ルートA

シンプルなホールドが連続する課題でした。
厳しいリーチやテクニカルなムーブはそこまで要求されず、基礎能力が試される課題でした。
完登率33.3%
満足度50.0%

ルートB

メタルホールドあり、手掴み推奨ホールドあり、長めのリーチもありましたが、比較的安定した足場が多く、リズム良く登っていける課題でした。女子にはお助けホールドあり。
完登率38.8%
満足度50.0%

ルートC

唯一のフルートブーツ課題で、氷柱に見立てた木材を登る斬新なルート。
初手から不安定な状態での浮きアンダーを強いられ、その後もメタルホールドのオンパレード。今大会の目玉課題と言っても過言ではなく、クライミング上級者もハマると登れなくなる難易度は極悪。それでいて、ドライツーリング的なコツを掴めば、意外と距離を伸ばせる選手もちらほら。クルコノギの新型ホールドも登場。
完登率0%
満足度66.6%

決勝ルート

リード方式で登るルート。距離が遠く、かつ不安定な石ホールドが連続して配置してあり、序盤のスピードを失速させます。
その後、アンダー2発からマグロ(吊るしてある丸太)を渡り、その後も悪ホールドが続きます。
完登率0%
満足度62.5%

結果

大会結果の詳細はこちらで確認できます。

男子優勝は橋本翼選手が貫録の2連覇。準優勝は前大会3位だった飯田義久選手。3位は初出場の越後大樹選手(TMGC)が大躍進。
女子優勝は前大会2位だった竹内春子選手、2位は僅差で橋本久美子選手。3位は笹川淳子選手(銀嶺会)でした。

おまけ

今大会のアックス使用率

ペツル ノミック…27.7%
Octa…22.2%
クルコノギ タバロフ…22.2%
ブラックダイヤモンド フューエル…11.1%
その他…16.6%

ピック使用率
クルコノギピック使用率…44.4%
韓国製ピック使用率…38.8%

長い間高い使用率を誇るノミック。カスタマイズも様々
長い間高い使用率を誇るノミック。カスタマイズも様々
ロシアや韓国製に劣らず、上位入賞者に好まれる実力派フューエル
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