早速行ってきた!たらこウォール講習会

2021年1月より、たらこウォール講習会が開始

長野県上田市のクライミングジムZig’s Rockに併設されているドライツーリング専用施設「たらこウォール」の第一回講習会が行われた。

早速これに参加してきたドライツーリング愛好家たちのレポートを紹介したい。

ドライツーリング練習施設たらこウォール
空中戦も練習できる

どうやって参加する?

まずは「たらこウォール」へ問い合わせして、講習会を予約する必要がある。ドライツーリングの専任スタッフがいる日程のみ行われるため、開催可能な日程が限られる点に注意だ。参加人数にも制限があり、完全予約制となっている。

講習会参加費とジム利用料は当日現地で支払う。

講習会の参加条件としては、ドライツーリング経験者であれば、クライミンググレードは不問となっている。原則としてアイスアックスとフルートブーツを持参する必要があり、クランポンを装着した登山靴の使用はできないとのことだ。その他、ヘルメットとグローブ、長袖・長ズボンを持参する。

ドライツーリング用のアックスが望ましい

もちろんコロナ対策も必須であり、接触確認アプリのインストールや、現地でのマスク着用、および消毒・検温等の対応も必要だ。(今後、状況が変わる可能性があるため、必ず事前に確認すること)

講習はどんな内容?

トレーニング的なものは一切なく、ひたすら安全を確保するための知識と技術を身につける講習内容となっている。

まず、事故が起きやすいシチュエーションの説明が行われる。例えば自分のアックスを顔面の近くに持ってきたり、残置アックスの落下地点にとどまることの危険性を学ぶ。いくつかの具体的な事故例を知り、その対処方法を身につけることを重要視している。

指導スタッフの指示に従い、安全な登攀方法について学ぶ

講習の最後には、安全テストが行われる。

これに合格した者だけが壁の利用権を得られるということだ。尚、テストと言っても、決して難しいものではなく、どれだけ安全に配慮した行動ができるかが問われる内容となっている。

アイスアックスやフロントポイントなど、先端が鋭利なギアを用いるスタイルだからこそ、安全に対する知識は絶対に必要というわけだ。

2時間みっちりの講習後は、自由に課題をトライすることができる。

講習会修了後は自由に使える

フルートブーツについての注意点

フロントポイント以外の突起物は床を傷つけるため、外さなければならない。つまりノーマル状態のフロントブロック(クランポン部分)をそのまま使うことはできず、切断するか、保護するかの工夫が必要だ。

フロントポイント以外の突起物が元々ついていないロシア製のフロントブロックを使っているユーザーが多いようだ。

フロントポイント以外の突起物が除去された状態の例
フロントポイントしかない形状のフロントブロックを装着した場合の例

フルートブーツを使った本格的なドライツーリングを体験してみたい方は、是非たらこウォールの講習会を予約してみて欲しい。