今年、東京都青梅市に誕生した会員制ドライツーリング施設ice point omeにて、初の練習会が開催された。今回はその様子をお届けしたい。
ice point omeとは?
2022年5月、東京都青梅市にオープンしたドライツーリング練習施設だ。現在、利用は会員制となっており、一般利用はできないが、今回のようなイベント開催時にテスト的に開放している状況だ。
壁の高さは3m程度で、ボルダースタイルとなる。クライミングシューズ専用壁の他、フルートブーツを使用できる壁を備えているのが特長だ。
充実のレンタルギア
この施設ではフルートブーツを無料でレンタル可能となっているため、これまで体験したことのない人にとっては絶好のチャンスになるだろう。
フルートブーツ自体が世界的に生産数が少なく、特に日本国内ではほとんど流通していないのが現状だ。しかも高価なギアであり、競技アイスクライミングの敷居を大幅に上げる要因となっている。
そんななか、用意されているレンタルシューズはサイズがEUR37~45まで揃っている。フィッティングするにも貴重な機会だ。
初心者の方はまずはレンタルで体験してみることを推奨する。
講師はベテランクライマー
今回の練習会で講師を務めるのは、ベータクライミングジムで毎月開催される「ドライツーリング入門」の講師としてもお馴染みの笹川淳子氏だ。
女子精鋭アルパインクライマー集団・銀嶺会の副代表にして、コンペティターとしても日々研鑽を積む。
初心者向けにアレンジされた練習内容
今回の講習では、ドライツーリングの経験がまだ少ない8名の参加者が集まった。そのため登り込む前に、まず基礎動作から講義が始まった。
アイスアックスの持ち替え
ドライツーリングでは、アイスアックスのグリップの持ち手を入れ替える動作が頻発するため、まずは基礎となる3種類の動作を身につける。
- 指に掛ける持ち替え
- 肩に掛ける持ち替え
- 口で咥える持ち替え
各持ち替え方法におけるメリット・デメリットを座学として説明する。併せて、安全面をひと通り説明し実践に入る。
基礎ムーブの実践
前半はクライミングシューズを着用してし、アイスアックスの基本ムーブを学ぶ。前述の持ち替えのほか、ヤンガー(横向きにかける動作)やアンダークリング等のフッキングを行う。また、持ち手のパターン(順手または逆手)の選択、足運びを重点に練習した。
フルートブーツでの実践
後半はフルートブーツを履いて、壁のパネルにフロントポイント(先端の爪)を蹴り込みながらムーブを起こして登る練習となる。
簡単な課題からスタートし、途中に笹川氏によるレクチャーを交えながら、最後は20手の課題を1時間で4周するというハードな練習内容となった。
講習会は今後も継続!
すでに次回の開催も決定しており、次回からは初級者と中級者で時間帯を分けて、それぞれクラス別の講習会となるようだ。
次回の講習会に参加してみたい方は、Facebookページ「ice point_ome」から管理担当者へメッセージを送ることで受け付けるとのことだ。
気になる方はぜひチェックしてみて欲しい。
本記事の情報提供 @a.y.u.hearn 様 Instagram / Twitter