【イベントレポート】メタルホールド大収穫祭!昭島ドライツーリングコンペ 3rd Stage

2019年6月23日、「昭島ドライツーリングコンペ 3rd Stage〜Akishima Montura Challenge〜」が開催された。TMGC主催のドライツーリングコンペティションとして第3弾となる今大会。

前日まで悪天候が続いていたが、それでも各地からドライツーリングへの情熱を持った選手たちが集まった。参加者は男子13人、女子5人。

アットホームな雰囲気の中、競技説明と注意事項を経て、ルートセッターである中島正人氏によるデモンストレーションが始まった。

今大会は予選は2ルート用意された。
クライミングシューズで登る課題Aと、フルートブーツで蹴り込みして登る課題Bだ。
トップロープで到達高度により加点され、制限時間5分。フラッシュ方式となる。

メタルホールドに潜む魔物

課題Aはオーソドックスなムーブで登るルートだったが、いくつか際どい向きで配置されたメタルホールドをしっかり処理できるかが重要なポイントだ。それでも全体的に大きなクセはなく、基礎能力が試される課題となった。

一方で課題Bは序盤からトリッキーなムーブが要求され、フッキングにコツがいるメタルホールドで不意にフォールする選手が続発した。波乱の予選課題となったが、そんな中でもメタルホールドのフッキングポイントを冷静に見極めた一部の選手は見事に完登している。

予選の結果上位から、男子5名、女子3名が決勝の舞台に立つことになった。制限時間は6分のオンサイト方式。決勝からリードとなり、UIAAのルールに準拠するポイント加点方式が採用された。

決勝もメタルホールドが多数配置され、フッキングを誤ると即座にフォールしてしまう難所が多く、序盤はほとんどの選手が慎重に登ることを強いられた。
その結果、残念ながら完登者は出なかったが、吊るされた木材(通称マグロ)を越えたゴール手前の核心部でまで到達した選手は、見事にメタルホールドに潜む魔物の罠を突破し優勝を決めていた。

最後のハング越えが核心となる

男子は森田啓太氏選手が最高高度に到達し、モンチュラカップ2017以来の優勝に返り咲いた。
女子は竹内春子選手が2位以下を大きく突き放し、圧巻のパフォーマンスを見せた。昭島コンペ2連覇となる優勝を飾った。

まとめ

様々な形状のメタルホールドを味わうことが出来た今大会、ホールドにフッキングする正確さと最適なムーブを素早く選ぶ判断力が勝敗を分けることとなった。
また、今大会は新しい顔ぶれも見られた。今後も多くの愛好家たちの挑戦を期待したい。