2018年12月22日(土)~2018年12月23日(日)、「ビギナーズキャンプin岩根山荘~アイスクライミング2019シーズン直前ドライツーリング練習会~」が開催されました。
このイベントは、岩根山荘主催、drytooling.netが企画・運営をつとめる形で実現しました。2018-2019シーズンにドライツーリング(またはアイスクライミング)のデビューを目指しているビギナーを対象としたもので、ドライツーリングの基本的な登り方をセッション方式でトライする練習会です。
岩根山荘の敷地内にあるクライミングジム「オンサイト」のドライツーリングウォールに、今回イベント用に多数の木っ端が設置されました。これにより、クライミングシューズでの足置きが可能となり、アイスアックスでも容易にフッキングできるホールドが備わりました。普段はフルートブーツでコンパネを蹴って登るスタイルが一般的ですが、今回に限っては、この木っ端を用いたルートでの練習がメインとなりました。
とにかく、ギアをシンプルにすることで、まずはドライツーリングにおいて重要な「引き付け」を体感することができます。
その後、徐々に複雑さが増していき、フッキングポイントの探りが必要なホールド、メタルホールド、ヤンガー(横掛け)、サイド、アンダーなど、段階を追うごとにムーブの幅がどんどん増えていきます。
特設ルートとテーマ
1.黄色ルート。木っ端のみで構成された課題で、距離は短め。強傾斜をはじめて体験することになります。
2.緑ルート。木っ端のみで構成された課題で、次の木っ端ホールドまで距離が長い箇所があり、引き付けを要求されます。
3.赤ルート。木っ端とホールド課題で、距離は短め。ホールドのフッキングポイントを探る動きが要求されます。
4.銀ルート。木っ端とホールド課題で、かかりのやや悪いホールドが出てきます。
5.赤黄ルート。ホールド主体の課題で、ヤンガーが出てきます。
6.青ルート。ホールド主体の課題で、全体的に距離が長くなり、強い引きつけを要求されます。
7.赤緑ルート。ホールド主体の課題で、アンダーやサイドがけが出てきます。
8.さらに次の課題~
このように課題ごとにテーマが決められているため、参加者は各々のレベルに合った課題に挑戦することができる内容に仕上がっています。
ギア類
個人で必要なギアはハーネスとクライミングシューズのみ。もちろんアイゼンやフルートブーツの使用も可能となっていますが、必須ではないため、使ってみたい方のみチャレンジしてもらえる形式をとっています。アルパイン経験者は自身のアイゼンで果敢にチャレンジしました。
アイスアックスは、運営側からカシン Xドリームとブラックダイヤモンド フュージョンを用意しました。個人のアックスを使っている人は多くはないですが、人気はやはりペツル ノミックでした。
スライドショー&ライトニングトーク
今回は宿泊イベントのため、岩根山荘で食事の後、中広間を借りて、外岩ドライツーリング愛好家によるスライドショー&ライトニングトークが行われました。ドライツーリングのゲレンデとして名高い宮城県の鎌倉山や二口渓谷、北海道の神居古潭、関東の岩場、さらに海外のルートまで、貴重な外岩ドライツーリングの最新事情を知ることができるイベントとなりました。
最後に
イベント参加者はこの2日間を通して、筋肉痛になるほど、力を出し切ったようでした。
drytooling.netはドライツーリングに挑戦してみたいと思う意欲の高いビギナーを応援してまいります。
イベント第2弾乞うご期待ください。